お手玉を手作りするお年寄り(田辺市末広町で)

　和歌山県田辺市末広町の老人クラブ「末広楽友会」(50人)は、老人施設に入所しているお年寄りや地元の子どもたちに贈る「お手玉」を手作りしている。 　手作りしているメンバーは79～93歳の高齢者10人。楽友会のほか、同市新屋敷町や東本町からも参加している。 　末広町の南部センターに月2回集い、古い反物や布きれ、ボタンを材料に色とりどりの「お手玉」を作っている。 　贈り先は、楽友会が毎年11月に訪れる各地の老人施設。入所者1人に3個ずつ贈る。 　センターで11月に開かれる文化祭「なんぶフェスティバル」の昔遊びコーナーに参加した子どもたちへも贈る。 　11月に向け、作ったお手玉はすでに400～500個。メンバーは手作りが生きがいになっているようで、女性部長の西川禮子さん(89)は「仲間と一緒に楽しい時間を過ごせて最高」、理事の若田耀子さん(88)も「いろんな話題をしゃべりながら手作りするのが生きがいになっている」と話す。 　メンバーはお手玉のほかにも、牛乳パックを使って小物入れや鉛筆立てなどを作ってプレゼントしているという。