御柱祭里曳き 上社・下社とも人力で曳行方針 長野県
人力による曳行を行うことが決まった諏訪大社御柱祭の里曳き(写真は前回、2016年5月の里曳きの曳行)
長野県の諏訪地域で行われる諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)の上社里曳き(5月3~5日)と下社里曳き(同14~16日)について、上社大総代会でつくる上社御柱祭安全対策実行委員会(笠原透委員長)と、岡谷市、下諏訪町、諏訪市上諏訪の大総代でつくる御柱祭下社三地区連絡会議(小林正夫会長)は、これまでと同様に人力による曳行を行うことを決めた。感染症対策を万全にしながら氏子の協力で上社本宮、前宮と下社秋宮、春宮までそれぞれ曳き着け、四隅に建てる。
コロナ下で迎えた今回の御柱祭で、山出しは上社、下社ともに御柱をトレーラーで運んだが、里曳きでは勇壮な曳行が見られそうだ。昨年11月に発表した御柱祭の実施に関するガイドラインではデルタ株までの特徴を踏まえて感染警戒レベル別の対応をまとめていたが、3月29日に県がオミクロン株の特徴を踏まえた感染警戒レベルの基準の改正を行ったことを受け、現状に即して一部変更を行った。
里曳きの参加者は、基本的な感染防止対策を行い、本人だけでなく、家族の体調に異変があった場合も参加を見合わせるなど対応を徹底する。
里曳きは曳行距離が短く、建て御柱ではクレーン車を使用することが地形的に困難な場所が大半であることや曳行路の道幅が広いため、参加者が密になるのを防ぎやすい点も考慮した。上社は、円滑な曳行を目的に、1日目に本宮の4本の御柱を曳き、2日目に前宮の4本が曳行を開始するように日程変更したが、結果として氏子の混雑密集の緩和にもつながることになった。
ただ、県にまん延防止等重点措置が発令された場合は、曳行方法を改めて協議する。
15日に安全対策実行委員会と三地区連絡会議が諏訪大社上社本宮で会見を開き、人力による曳行の方針を発表した。
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