豊穣祈る春の御頭祭 長野県の諏訪大社上社前宮

前宮の十間廊上段の間に安置された御霊代に鹿の頭部をささげる神職
農作物の豊穣を祈る長野県の諏訪大社上社の例大祭「御頭祭(酉の祭り)」が15日、御霊代を諏訪市中洲の本宮から茅野市宮川の前宮に移して行われた。前宮の十間廊で神前に鹿の頭部(剥製)をささげ、北島和孝宮司が祝詞をあげた。
御霊代を乗せたみこしは茅野市泉野の中道、槻木両区の氏子に担がれ、行列を伴って本宮から前宮に運ばれた後、十間廊の上段の間に安置された。みこしを担ぐ氏子たちは黄色の衣装に身を包み、奉仕に誇りを感じながら本宮、前宮間約1・5キロを往復した。御霊代の前後は神職、御頭郷地区の原村・本郷・境の大総代や区役員、諏訪大社大総代らが連なった。
十間廊では、鹿の頭をはじめ鳥獣魚類などが供えられた。祝詞をあげ、玉串がささげられた。境内の内御玉殿や若御子社でも神事が行われた。最後に参列者全員が本殿の方向を見つめて頭を下げた。
初めてみこしを担ぐ奉仕をした伊藤亮太さん(41)=中道=は「みこしの重みから伝統の重みを感じた。父に代わり、今回初めて担がせてもらったが、この伝統をしっかりと守っていかなければいけないなと感じた」と話していた。
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