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ばんえい十勝 初の帯広製そり 13年ぶり一新

 ばんえい十勝(帯広市主催)は今シーズン、競走用そりを13年ぶりに一新する。騎手の意見を取り入れ、スムーズにレースを行えるよう細かい調整を施した。また、これまでは旭川の業者に製作を依頼していたが、今回は初めて帯広の有働鉄工所(西22北1、有働孝弘社長)が担当した。生まれ変わったそりは製作に携わった騎手らの期待を背負い、17日に始まる第1回能力検査でデビューする。

ばんえい競馬で今年度より使用される競走用そり。細かな点が変更された(提供)

 市ばんえい振興課振興係の田澤親さんによると、そりリニューアルの企画は2019年に始動した。主な変更点は大きく三つ。まず、ファンが見て分かりやすいのは色の変更。従来の緑色から、コース場に映えるよう赤に変えた。同じ赤でもより見栄えする塗料を選んだという。

 次に、騎手の踏み台後方の隙間を、プレートを差し込むことで埋めた。ここぞという場面で馬にむちを入れる際、むちが隙間にはさまってしまう瞬間が多々あったといい、「実はこの部分の改良が騎手からの要望で一番多かった」(田澤さん)。

 また、そり内部の随所にあった凹凸も極力なくした。従来のそりはへこみ部分に砂がたまり、客から「重くなって不平等ではないか」という声があった。騎手はレースの合間にたまった砂を取り除かなければならず、冬季は凍り付いてさらに負担になっていた。

 ハンドル部分も改良した。従来は鉄素材がむき出しで、むちを入れる際に膝やすねが当たり、痛みを感じる騎手が多かった。ここにウレタンスポンジを装着することで、痛みが軽減されるという。

 そりの重量(450キロ)や全長など主な仕様に変更はない。

 実はそり一新の動きは17年にもあった。実際に一度使われたが、真っすぐ走らないなどの不具合が発生し、すぐに使用中止になった。このような経緯があり、田澤さんは「今回も、最初は騎手に改善点を聞いても『どうせできないでしょ』と反応が鈍かった」と振り返る。それでも新たなそりが次第に完成してくるにれて、「『いつ乗れるの?』と期待感も強まっていき、うれしかった」と笑みをこぼす。

 製作した有働鉄工所の有働社長は「ばんえい競馬は帯広独自の競馬になったのだから、もともとそりも地元で作れないかという思いがあった。試作品も四つ作って試行錯誤を繰り返した。100%の物かは分からないが、おおよそ期待に応えられるできだと思う」と、謙虚さの中に自信をのぞかせる。

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