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戦艦大和、55回目の慰霊祭 徳之島伊仙町 平和への誓い新た 島内外から150人参列

献花で英霊の冥福を祈る参列者

 戦艦大和を旗艦とする特攻艦隊の戦没将士慰霊祭が7日、鹿児島県徳之島の伊仙町犬田布岬にある慰霊塔前であった。今回で55回目の開催。地元関係者のほか、航空自衛隊南西航空方面隊の隊員など島内外から約150人が参列。77年前に祖国防衛のために海に散った3737柱の冥福を祈り、恒久平和への誓いを新たにした。

 式典では大和が沈没したとされる午後2時23分に合わせて参列者らが黙とう。神事と献花で英霊たちの冥福を祈った。慰霊祭には航空自衛隊の南西航空音楽隊16人や第9航空団司令所属のF15戦闘機4機も参加。英霊の魂が天に上る意味を込め、戦闘機1機が編隊を離脱して垂直に上昇するアクロバット飛行を披露した。

 式典では、伊仙町の大久保明町長と南西航空方面隊の谷嶋正仁司令官が慰霊の言葉を述べた。大久保町長は「現在の日本の発展は尊い犠牲の上に成り立ったもの」と英霊への感謝をささげた後、ロシアのウクライナ侵攻について触れ「このような時代だからこそ今後も地元有志で慰霊祭を継続して平和への思いを次の時代へ引き継いでいく必要がある」と決意を述べた。

慰霊塔上空を通過するF15戦闘機=7日、伊仙町犬田布岬

 子どもに飛行機を見せるために来場したという水本千夏さん(22)=伊仙町=は「広島出身なので徳之島で大和の慰霊祭が行われていたとは知らなかった。ウクライナ情勢もあり、平和が一番だとしみじみ感じた」と感想を述べた。

 慰霊塔は1967年の完成から55年がたち老朽化が進んでいる。大久保町長は閉会の辞で「これからも平和と反戦の象徴として残す価値がある慰霊塔。関係者と協力して近く国へ改修を要望する」と話し、「航空自衛隊の徳之島誘致にも引き続き力を注いでいく」と方針を述べた。

 戦艦大和は1945年4月6日、山口県徳山湾沖から沖縄へ向け出撃。翌7日に鹿児島県坊ノ岬沖で米軍の攻撃を受け、午後2時23分に沈没した。沈没地点は長らく徳之島西方沖とされてきたが、その後の調査で坊ノ岬沖であることが分かった。

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