酒田市平田地域の振興に携わる第三セクター・ひらた悠々の杜(社長・矢口明子副市長)は昨年来、清酒「上喜元」でおなじみの酒田酒造(同市、佐藤正一社長)、ANAあきんど庄内支店(前田誠支店長)と連携してオリジナル純米大吟醸「でゅ~」の醸造に取り組んでいる。大吟醸用酒造好適米「雪女神」を精米歩合30%まで磨き上げた逸品で、ANA客室乗務員(CA)が味やラベル・パッケージデザインなどを担当。6日からクラウドファンディング(CF)「ANA WonderFLY」で資金募集を開始した。

発表会で純米大吟醸「でゅ~」を紹介=5日
ひらた悠々の杜は、同市山楯の温泉施設「アイアイひらた」の運営を行っている他、地場産品の販売を広く手掛けている。新型コロナウイルス感染症の影響で観光・行楽客が減少、さらに飲食業の営業制限などもあって日本酒の出荷量が落ち込む中、酒田を知ってもらうとともに、酒田のおいしい日本酒を多くの人から味わってもらいたいという願いを込め昨春、酒田酒造とともにオリジナル日本酒の醸造を開始した。
同市に移住し庄内地域の情報発信に一役買っているANAのCA「庄内ブルーアンバサダー」5人が昨年暮れに加わり、コンセプトに「幅広い世代にさまざまな場面で飲んでもらえる日本酒」を掲げて協力。酒田酒造が醸す日本酒を飲み比べた上で味を決めた他、瓶の選定、ラベル・パッケージデザインなどを担当。蔵元に足を運んで櫂入れなどの作業にも従事した。
「雪女神」は、佐藤社長が自らの圃(ほ)場で栽培したものを使用。精米歩合30%は昨年の庄内空港開港・ANA就航30周年にちなんでいる。すっきりした辛口ながら、豊潤な香りが口いっぱいに広がるのが大きな特長。アルコール度数は16度前後を見込む。名称は、5人が印象深い方言として挙げた「―でゅう」(―しているの意)に、雫を意味する英語の「DEW」を掛け合わせた。ラベルはワインを思わせるようなシックな色合いに「でゅ~」の文字、山居倉庫をモチーフにしたマークを添えている。
アイアイひらたで5日に開かれた発表会で、5人は「庄内の地酒は機内でも人気が高い。それぞれに個性がある」「のど越しがよく、豊潤な香りという注文に答えてくれた酒田酒造に感謝。この酒を通し庄内地域、酒田の魅力も発信したい」などと述べた。
720ミリリットル入り1000本限定。「酒の酒田『精米歩合30%の純米大吟醸』特別醸造プロジェクト」と銘打ったCFのゴールは250万円。寄付金に応じリターンとして▽1万円=「でゅ~」1本▽1万5000円=「でゅ~」1本と工房あららぎの陶器▽2万5000円=「でゅ~」1本と上喜元2本▽3万5000円=「でゅ~」3本▽100万円=「でゅ~」10本と「<舞娘(まいこ)茶屋 相馬樓」貸切宴席―の5つを用意している。ひらた悠々の杜観光マネージャーの佐藤良広さんは「極上の喜びの元となる酒。ANAのネットワークを生かし『酒の酒田』を全国、世界に向けて発信したい」と話した。

実際に酒田酒造に足を運んで作業を手伝った=今年1月21日
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