芝田さんの社長就任を祝う横断幕を設置した（左から）松原さん、川畑さん、實松さん、重井教頭、手蓑さん＝２日、鹿児島県奄美市住用町

　鹿児島県奄美市住用町の住用中学校に２日、同校出身でＡＮＡホールディングスの代表取締役社長に就任した芝田浩二さん（６４）を祝う横断幕が設置された。企画した同級生ら有志は「きばれ～浩二！」と書かれた横断幕を掲げ、旧友の活躍をたたえた。

　芝田さんは加計呂麻島の出身。小学校５年生から中学校３年生までを住用町で過ごした。１９８２年に同社に入社し、奄美大島─成田をつなぐ格安航空（ＬＣＣ）の就航などに尽力。執行役員や代表取締役専務を経て、社長に就任した。

　横断幕の設置は同級生の松原昇司さん（６４）が中心となり企画。島内外に暮らす同窓会メンバーや先輩らも協力した。この日は同級生の川畑嶺人さん（６４）、手蓑利和さん（同）、實松米子さん（同）が訪れ同校の国道沿いのフェンスに横断幕を取り付けた。

　松原さんは「運動神経と成績がよく、友だち思い。小学校の時にペンシルロケットをつくって飛ばしていてびっくりしたのを覚えている」と芝田さんとの思い出を振り返り「同級生として（社長就任は）うれしい。コロナで大変だが会社経営を頑張ってほしい」とエールを送った。

　同校の重井昭人教頭は「（卒業生の活躍は）児童生徒や保護者、地域にとって大きな励みになる」と話した。