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「沖縄から世界一」 重量挙げ中学日本一 石川、恩師の下に進学 指導仰ぐ

嘉手納高校に進学し重量挙げに打ち込む石川太陽。沖縄から世界一を目指す=3月25日、新川

全中選手権のスナッチ3回目で中学新となる108㌔を成功させる石川=2021年12月26日、高萩市文化会館

 重量挙げ男子89㌔級で日本中学新記録を樹立して日本一に輝いた石川太陽(石垣第二中卒)は、嘉手納高校に進学し競技に打ち込む。6月に開催されるU―17世界ジュニアユース大会で日本代表候補として名を連ねる。「沖縄から世界一を目指す」と志を高く掲げている。

 石川は昨年12月に行われた全中選手権でスナッチ108㌔、ジャーク125㌔、トータル233㌔とスナッチ、トータルで同階級の日中新を記録。競技歴わずか3年で日本一の座に上りつめた。

 嘉手納には、1日に女子日本代表監督に就任した平良真理教諭が在籍する。県外強豪校から特待生としてのオファーもあったが、競技を始めるきっかけとなった恩師の指導を仰ぐことに。「沖縄での恩と縁を大切にしながら日本、世界のトップを目指したい」との思いからだった。

 進学を前に「家族、親戚、3年半お世話になった高原東コーチに感謝。高校でも良い報告ができるように頑張りたい」と抱負。「世界で戦ってきた真理さんから技術的なアドバイスを受け、理想に近づけたら」と意気込んだ。

 トータル260㌔の県高校記録は「超えられる」と自信をのぞかせる。目標は西川勝之(京都・朱雀高)のスナッチ150㌔、ジャーク172㌔、トータル320㌔の日本高校記録。「高校と中学ではレベルが全く違う。得意のジャーク、スナッチを伸ばして何とか名を残したい」と高みを見据える。

 最終的な夢は「五輪の3大会連続出場」。東京五輪で7位入賞を果たした宮本昌典の挑戦する姿勢にも大きな刺激を受けた。「宮本さんの試技から日本を背負っている気迫を感じた。あの舞台で(自己新の)試技を成功できたらかっこいい」と夢を膨らませる。

 U―17世界ジュニアユース大会に日本代表として選出されれば、日の丸を背負って世界のライバルと戦うこととなる。「高校、大学で結果を残して五輪で活躍したい。金メダルをとって島を騒がせたい」と笑った。 (﨑山拓真記者)

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