開港50年の節目祝う 南九州の空の拠点、さらなる発展へ 鹿児島空港

鹿児島空港の開港50周年を記念して行われたセレモニー=1日、霧島市
鹿児島空港(霧島市)が1日、開港50周年を迎え、記念セレモニーが同空港ビルで行われた。行政や経済、観光業界などから関係者が出席。奄美群島を含む離島や国内主要都市、アジアにネットワークを広げ、南九州の拠点として重要な役割を果たしてきた半世紀を振り返り、その節目を祝った。
鹿児島空港は1972年4月1日に鹿児島市にあった旧鹿児島(鴨池)空港が現在地に移転して開港した。滑走路は延長3000メートル、幅員45メートルで、駐機場は25スポット(うち大型機用10スポット)ある。2014年1月には空港利用旅客数が2億人を突破した。
記念セレモニーで塩田康一知事は「世界自然遺産に登録された屋久島や奄美大島、徳之島など魅力ある島々と結ぶ国内空港ネットワークが築かれてきた。成長著しいアジア諸国や国内各地とつながる九州の南の玄関口としてより一層、飛躍・発展することを期待したい」とあいさつ。
森島隆広国土交通省大阪航空局鹿児島空港長は「県内にある七つの離島空港と重要な路線を鹿児島空港が結んでいる。島の人々にとっては重要な生活路線でもある。今後は地域の方々が集える場所、子どもたちが学ぶ教育の場所、魅力ある鹿児島県の食文化、自然、歴史などを積極的に発信する拠点を目指していく」と述べた。
同空港ビルでは開港50周年の関連イベントを3日まで開催。空港の歴史を紹介するパネル展や同空港を利用している国内線各航空会社の客室乗務員の制服展示、特産品販売などさまざまな催しを企画している。
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