
観光案内所のオープンをテープカットで祝う関係者たち
長野県の伊那市観光協会は1日、同市高遠町に観光案内所を開設した。国道361号沿いの仲町駐車場に隣接した一角。常駐職員を置き、土日も含めほぼ通年で観光案内に対応する。城下町の地域資源を生かしつつ、地元の商工業などとも連携した新たな観光拠点として活用していく。
同市は、桜をはじめ歴史や文化に富む高遠町に通年観光の拠点施設を整備するため、長年模索してきた。案内所を中心にまちなか観光を促進し、南アルプスの山岳観光との連携も図る。施設内に伊那市商工会も移転し、商工業振興にもつなげる。
建物と土地は、旧JA上伊那高遠支所を再活用した。1992年建築の鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は332平方メートル。2008年からは空き店舗の状態だった。同市が地方創生拠点整備交付金などを活用し、昨年10月から今年3月にかけて整備。総事業費は約6888万円。
1階は同市観光協会の職員2人が食事や名所などの情報を提供する。江戸時代に活躍した職人集団「高遠石工」を研究する高遠石工研究センターも入り、関連資料などを展示した「高遠石工ビジターセンター」を併設した。このほか、観光ガイドの活動場所にもなる。2階は同商工会が使用する。
1日は開所式を行い、同観光協会長の白鳥孝伊那市長らがテープカット。白鳥市長は「まちなかににぎわいの元ができるため、大変期待している。高遠を中心とした観光に力を入れたい」と話していた。
同案内所の対応時間は、午前9時~午後5時。問い合わせは、同案内所(電話0265・94・1745)へ。
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