2016年4月9日の光前寺本堂で行われた御開帳の開扉法要。今回は4月1日に行う
長野県駒ケ根市の光前寺で4月1日から6月30日まで、7年目に1度の「御開帳」が行われる。普段見ることのできない本堂の本尊「不動明王」を公開するほか、寺宝「雨乞いの青獅子」の特別拝観や県宝「三重塔」の修復を記念した塔内特別拝観を予定している。新型コロナウイルス感染対策のため、分散参拝を呼び掛け、開催期間を2カ月延長する。
光前寺は天台宗の別格本山で、860(貞観2)年創建。御開帳では、本尊を納めた厨子の扉が開かれ、本尊前に設置した回向柱と五色の「善の綱」で結ばれる。
今年は4月1日に御開帳の幕開けとなる「開扉法要」、同29日に「中日法要」、最終日の6月30日に「結願法要」を行う。期間中は本堂にも入ることができ、秘仏の不動明王を公開(拝観料500円)。慈雨をもたらすとされる寺宝「雨乞いの青獅子」は4月30日、5月31日、6月30日に限り公開する(同500円)。昨年補修工事が終わった県宝の三重塔は、四面の扉を開けて五智如来像を拝め、御朱印も用意する。
御開帳は境内に植わる約70本のシダレザクラの開花時期と重なり、毎回多くの人でにぎわう。前回2016年には有料特別拝観だけでも約1万人が訪れたことから、密集を避けるため期間を延ばした。
今回も触れることができる回向柱には近くに消毒液を用意するほか、本堂から5色の光を照射する装置を設置し、触れない代わりに手をかざせる仕組みも用意した。餅投げや稚児行列などの行事は見送る。感染状況によっては人数制限や中止も検討する。
吉沢道人住職(70)は「このようなご時世だが、感染対策をして足を運んでご加護を受けてほしい。期間が長いので分散しての参拝をお願いしたい」と話している。
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