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伊仙のトマチン遺跡、県文化財指定へ 徳之島 弥生時代の石棺墓など出土

鹿児島県の文化財指定が答申された伊仙町の「トマチン遺跡」(新里貴之沖縄国際大学准教授提供)

 鹿児島県文化財保護審議会(会長・原口泉志學館大学教授)は23日、徳之島伊仙町の史跡「トマチン遺跡」など7件を県の文化財に指定するよう県教育委員会に答申した。審議会はトマチン遺跡について「奄美群島の先史時代の墓制と文化交流の実態を理解する上で貴重な遺跡である」と評価する。4月中に県教委で議決後、県公報に記載された上で正式決定する。

 今回、指定が答申されたのは有形文化財3件、史跡3件、天然記念物1件。

 県教委などによると、トマチン遺跡は伊仙町佐弁地区の海岸部のやや東よりに位置する砂丘上にあり、約2400年前~約2000年前(弥生時代前期から中期)の石棺墓4基、土抗墓2基のほか、土器や貝製品などが見つかっている。

 中でも、石棺墓は一次埋葬と再葬の人骨を3段のサンゴ砂利の床にそれぞれ重ねる特徴的な構造を持ち、複数の墓のまとまりを遠隔地から採取した30センチほどの平たいサンゴ石で覆うことで墓域を示していた可能性がある。また、九州以北の地との関係を示すヒスイも出土しており、学術上価値あるものとされている。

 伊仙町歴史民俗資料館の榎本美里主事は「遺跡の価値が認められたことは大変うれしい。伊仙町は貴重な遺跡が多く発見されている地域でもあり、今後も砂丘を利用した人々の暮らしや文化などについて調査を進め、さらなる価値付けをしていきたい」と話した。

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