生き生きと踊りを披露するこっこーまやいまっこ教室の門下生ら＝21日午前、同教室

　華千の会與那國久枝八重山のおどり稽古道場こっこーまやいまっこ教室（大濵琴美代表）恒例の卒業公演「東かい飛びつけ」が21日午前、同教室で開かれ、小・中学校を卒業する門下生らがこれまで学んだ歌や踊りの集大成を披露した。

　道場を卒業する中学3年生と中学へ進む小学6年生の門出を祝おうと毎年開催している。ことしは4歳から中学3年生までの門下生38人が参加、保護者の前で日頃の稽古の成果を堂々と披露した。

　今回初めて行われた卒業生による一人踊りでは「安里屋節」、「桃里節」などそれぞれ思い入れのある曲を演舞。最後は全員で「めでたい節」を踊り、新たな節目を祝った。

　「うりずんの唄」を披露した前元海乃さん（二中3年）は「こっこーまで学んだことは教えることの難しさ。この3年間で人前でしっかりと話せ、踊れるようになった。コロナでうまくいかない部分もあったが、皆で卒業できてうれしい」と笑顔を見せた。

　「黒島口説」を演奏した日當榮輔君（同）は「こっこーまで八重山の歌と踊りに触れ、島の魅力に気付いた」と紹介。八重高では郷土芸能部に入部予定だといい「人前で演奏する力を磨き、郷土の芸能を受け継いでいきたい」と思いを新たにした。

卒業証書を手にする宮良さん、浜比嘉さん、根間さん、前元さん、親泊さん、日當さん（左から）＝21日午前、同教室

　卒業する8人には與那國代表から卒業証書が手渡された。與那國代表は「最上級生はこの道場のリーダー。この3年間で芸能だけでなく精神面など大きく成長してくれた」と感慨深げ。「卒業後もそれぞれ自分に根ざすものを見つけてほしい」と期待した。

　▽中学卒業生＝前元海乃、親泊綾和、宮良鼓道、浜比嘉晴香、上間みう、日當榮輔、上地加奈▽小学卒業生＝根間虹陸