旅の途中立ち寄り、枝にとまり羽を休めるヤツガシラ＝11日午前、市内崎枝地区（永井正さん撮影）

　春の使者ヤツガシラの飛来が11日、石垣市崎枝地区で確認された。撮影した永井正さん（65）＝茨城県＝は「ヤツガシラの撮影目的で来島した。目の前を飛んだときは興奮した。撮影できて満足」と笑顔で話した。

　ヤツガシラは、旅鳥または冬鳥で八重山では特に春の渡りの季節に多く、開けた草地や農耕地などで観察される。

　繁殖地のユーラシア大陸と越冬地のアフリカを春と秋に行き来する。驚いたり興奮したりすると名前の由来でもある大きな冠羽を広げる。

　そのユニークな見た目からバードウオッチャーからの人気も高く、ヤツガシラを観察するために来島する人もいるほどだ。