徳之島に新名所 世界遺産楽しめる登山道開通 天城岳 「特筆すべき動植物確認」

登山道のコース内を流れる「マチャラの滝」
鹿児島県天城町(徳之島)と環境省が同町松原で整備を進めていた天城岳松原登山道が完成し、12日、現地で開通式が開かれた。環境省と同町の関係者ら約50人が参加。世界自然遺産徳之島ならではの自然が詰まった新名所の誕生を祝い、実際にコースをたどってその魅力を確かめた。
同登山道は徳之島北部にそびえる天城岳(標高533メートル)の麓にあり、徳之島空港からは車で約15分。全長730メートルのコース内にはそれぞれ趣の異なる三つの滝やオキナワウラジロガシの群生地があり、大部分が世界自然遺産の特別保護地区となっている。「気軽に自然遺産を楽しめる場所」として活用するため、町は約3300万円を掛けて駐車場やトイレを整備した。
開通式では環境省奄美群島国立公園管理事務所の阿部慎太郎所長が「徳之島ならではの特筆すべき動植物が確認できる施設。住民の皆さんも利用して地元の自然の素晴らしさを知ってほしい」とあいさつ。森田弘光町長は「慣れ親しんだ山が世界自然遺産の魅力を満喫できる場所として活用されて誇らしい」と喜んだ。
開通式後、参加者は地元ガイドの案内で約1時間半の散策を楽しんだ。家族と参加した中学生は「この山に入ったのは初めて。ガイドの解説で植物について学ぶことができて楽しかった」と話した。
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