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ゾウ「故郷の味」は新得産 円山動物園にバナナの葉 友夢牧場

 新得町内の友夢(ゆうむ)牧場(植田昌仁社長)は、バイオガスプラントの余剰熱を利用してビニールハウスで栽培しているバナナの葉と茎を札幌の円山動物園(神賢寿園長)に提供した。これまで廃棄されるだけだった収穫後のバナナの葉と茎が、ゾウの餌となり資源の有効活用につながった。

バナナの茎を切り出す友夢牧場の従業員

 農産物生産者らのアグリビジネスを支援する北海道銀行(本社札幌)が両者の橋渡し役を務めた。

 同牧場は育成牛を含め乳牛約1600頭を飼育。2018年に自社で家畜ふん尿のバイオガス発電プラントを導入した。余剰熱を利用して大型ビニールハウスでメロンとバナナを栽培し、町内の特産品として販売している。

 栽培を担当する町地域おこし協力隊員の丸橋徹也さん(35)ら牧場従業員15人が7日、総出で大人の背丈を超す茎を約1トン(約100本)切り出した。丸橋さんは「水分をたっぷり含んだ茎をたくさん食べてもらえれば」と作業に汗を流した。同牧場の湯浅佳春会長(72)は「ゾウが持つ野生環境菜食行動に役立ててうれしい」と話す。

 8日の朝、同園で贈呈セレモニーが行われ、植田社長が4頭(雄1頭、雌3頭)のゾウにバナナの葉と茎をプレゼントした。園舎の放飼場に、自然に近い環境にするためバナナの茎が地面に立てられ、好物を前にしたゾウは走り寄って勢いよく頬張った。神園長は「持続可能な社会の実現に向けて今後も支援をお願いしたい」と述べた。

プレゼントされたバナナの茎や葉を食べる円山動物園のゾウ(友夢牧場提供)

 同牧場では、3重に囲ったビニールハウス内を室温18度以上に設定。1本の茎は高さ3~5メートル、直径約10~25センチ、重さ約10キロに成長している。収穫が終わった茎などを切り出し同動物園に贈った。

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