人とまちを育てる場「令和の藩校」 JR鶴岡駅前地区まちづくり将来ビジョン 高校生中心に多様な層の人々が集う 学び・活動など4エリア 城下のまち鶴岡 将来構想策定委 案まとめ整備方針示す
鶴岡市はJR鶴岡駅前地区のまちづくりの将来ビジョン案をまとめ、10日に開かれた「城下のまち鶴岡将来構想策定委員会」(委員長・上木勝司鶴岡市都市計画審議会長)で了承された。駅前地区の将来像の考え方として、高校生を中心に多様な層の人々が集う「人とまちを育てる場『令和の藩校』」を掲げ、「学び・活動エリア」など4つのエリアの整備方針を示した。今後、短期・中期・長期に分けて事業展開を詰めていく。

「令和の藩校」をコンセプトにした鶴岡駅前地区の近未来イメージ
鶴岡駅を最も多く利用する高校生をベースに大学生や子育て世代、高齢者、観光客が楽しめる場所に変化させ、関係人口の増加につなげる。エリアは「学び・活動」「にぎわい・発信」「憩い・交流」「駅・ターミナル」を設定。学び・活動エリアは、マリカ東館を「令和の藩校」の校舎をイメージした拠点施設、周囲の旧ジャスコ跡地とマリカ広場をグラウンドなどに相当する補完施設と位置付けた。
構想策定アドバイザーの中山ダイスケ東北芸術工科大学長ら専門家と市によるプランニングチームが、案を基に「近未来のイメージ」を作成。マリカ東館には学校の枠を超えて交流する場や多様な創作活動の場、各世代が気軽に集える場を2階部分に設ける構想を提示。旧ジャスコ跡地は子どもの遊び場などの多目的広場としての活用、マリカ広場は高校生による鶴岡PR活動やイベントでの利用を描いた。
今後5年間で整備運営基本計画の策定や活動拠点での社会実験などの実証による効果検証を進め、中期的にはマリカ東館のリノベーション、旧ジャスコ跡地とマリカ広場の整備、長期的には新たな施設への転換に向けた再調整などを想定している。
この日の構想策定委員会では、委員から「高校生や高齢者など人が集うには、バス運行など2次交通の拡充が不可欠」「駅前地区の商業施設も含めた将来ビジョンとするべき」「マリカ東館内の活動状況が外からも見えるようにする必要がある」などの意見が出された。
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