渡り鳥の群れ 朝日浴び飛び立つ 能代市小友沼
餌場に向かうため、一斉に飛び出すマガンの群れ(10日午前6時30分ごろ、能代市の小友沼で)
国内有数の渡り鳥の飛来地として知られる能代市の小友沼に、今年も北帰行中の渡り鳥が集まっており、朝方に餌場へ向かって飛び立つ姿が見られている。10日早朝はガン類やハクチョウ類など約2万6千羽が観測された。
能代山本地方は渡り鳥の飛来ルート上にある。特に小友沼は、毎年この時期になると北帰行中のガン類やハクチョウ類、カモ類などが身を寄せる。
小友沼で野鳥や植物の観察活動を行う「おとも自然の会」(牛丸武久会長)によると、渡り鳥の飛来は先月28日から確認。沼の大部分が凍結していたことから数はなかなか増えず、マガンは7日まで最多でも600羽ほどしか見られなかったが、8日には約7300羽、9日は約1万5千羽が確認された。
10日はマガン約2万4千羽、オナガガモ約1千羽、ハクチョウ類約600羽、ハクガン41羽などが確認された。小刻みに飛び出す様子が見られたが、午前6時30分ごろになると一気に飛び出し、上空を旋回したり、餌場に向かって行ったりする光景が広がった。
牛丸会長は「ここ数年は気候の変動などで渡り鳥のパターンが毎年変わっている」と語る。沼が凍っているうちはなかなか飛来数が増えないことから、「早く解けてくれることを願うばかり。観察に来る場合、車で沼に近づく時は渡り鳥を刺激しないようにライトを消すなどマナーを守ってほしい」と話した。
渡り鳥は、例年3月下旬から繁殖地であるロシアのシベリアやカムチャツカなどに向かって行く。
関連記事
はしご車を共同運用 28年春から、田辺、白浜の消防本部
和歌山県の田辺・西牟婁の1市3町を管轄する田辺市と白浜町の両消防本部は2028年4月から、出動機会が少ないはしご車を共同運用する。それぞれが所有するはしご車を1台に集約し、経費負担の削減や相互...
患者情報を多職種で共有 十勝医師会がネットワーク 300施設参加
十勝医師会(大庭滋理会長)は、管内の医療機関や介護施設が共通のICT(情報通信技術)ツールを使い患者情報を共有する「十勝医療介護情報共有ネットワーク」(愛称・とかち月あかりネットワーク)の取り組...
オリジナル日本酒「燦樹2025」発売 「出羽燦々」原料の純米大吟醸 3種計1800本..
山形大学は23日、オリジナルの日本酒「燦樹(きらめき)2025」を発売した。 燦樹は、鶴岡市の山形大学農学部・高坂農場で栽培した酒米「出羽燦々(でわさんさん)」を原料にした純米大吟醸。2007年から山...
大谷HDが農業に新規参入 厚東広瀬の「ビバファーム」でトマト栽培【宇部】
建設業や不動産業、介護福祉事業を展開する大谷ホールディングス(大谷英治社長、宇部市助田町)が、厚東広瀬に情報通信技術(ICT)を活用した太陽光利用型植物工場「ビバファーム」を立ち上げ、トマト...