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長野日報社

「ウクライナは第二の故郷」長野・南箕輪村の原さん 停戦願い活動準備

ウクライナ支援に向けて、国旗を作るなどの準備を始めた原さん

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故被災者の支援活動に当たるNPO法人チェルノブイリ救援・中部(名古屋市)副理事長の原富男さん(68)=長野県南箕輪村南原=は、悲痛な叫びを上げる。現地の知人から届くメールやインターネットのニュースなどで惨状を目の当たりにし、心を痛める日々。「理不尽な軍事侵攻に抗議し、ウクライナの人々に連帯する一歩」として、支援に向けた準備を始めている。

同法人は、原発事故被災者への支援と現地の自立を目的に、90年に発足。原さんは仕事の傍ら、発足当初からウクライナでの救援活動に携わってきた。放射能に汚染されていない粉ミルクを届けたり、汚染地域の病院の給水工事や暖房工事に参加したり。同国を訪れた回数は31年間で40回を超えるという。長年の活動を通じて友人もできた。「私にとってウクライナは第二の故郷と言えるものになった」

何度も訪れた首都キエフのがれきと化した建物、爆撃の様子を伝えるニュースに暗たんたる気持ちになった。ウクライナ滞在中、原発事故地点から約70キロ離れたナロジチ地区の村祭りに参加したという原さん。祭りには隣接するベラルーシから親戚や楽団が訪れ、花飾りをつけた女性、民族衣装で着飾った人々が踊りを楽しんだという。ロシア、ウクライナ、ベラルーシはソ連解体、独立後もつながり合っていると感じた。今回の軍事侵攻は「ごく当たり前の人々の関係を引き裂いてしまった」と嘆く。

日本の私たちはどうすれば良いのか―。「とりあえず街に出て黄色と青色の布を買い求めた」という原さんは、ウクライナ国旗を作り掲げることから始めた。賛同してくれた友人から協力したいとの連絡も入っている。街頭に立つ「スタンディング」や支援金を募る活動も計画している。

ウクライナに住む原発事故被災者救援団体のスタッフ、イェブゲーニヤ・ドンチェバさんから届いたメールには、悲しみが切々とつづられていた。原発事故後の状況について日本で講演したこともあるドンチェバさんとは、20年以上の付き合い。ジトーミル地区に住む彼女は気丈に振る舞いながらも「戦争とは何かを全世界に知ってもらいたい…。すみません、もう書けません…」。悲しみを抑え切れない様子が浮かび上がった。

「自分にできる行動は少ない。だが、小さなことの積み重ねが現地の人たちを元気づける」と原さん。日本の支援に感謝するメールも届いているといい、離れていても心のつながりを感じている。「戦争が終わり、早く元の生活に戻れるように」。早期の停戦を願い、活動を進めていく。

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