第二の故郷に別れ 「地域みらい留学」1期生が卒業 古仁屋高校

古仁屋高校を卒業した地域みらい留学1期生=1日、鹿児島県瀬戸内町の同校
本土各地から鹿児島県瀬戸内町(大島郡)の県立古仁屋高校に入学した「地域みらい留学」1期生7人が1日、同級生25人とともに同校を卒業した。豊かな自然に囲まれ、人情味あふれる島民と過ごした3年間は「貴重な経験。あっという間だった」。同級生らと再会を誓い、第二の故郷に別れを告げた。
地域みらい留学は、親元を離れて高校生活を送ることで、主体性や行動力を伸ばす取り組み。島根県の財団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」が2017年に始め、21年度は26道県70校が生徒を募集、約500人が留学した。
古仁屋高校は奄美群島唯一の受け入れ校。21年度は1~3年生計20人余りが在学。留学生は全員寮に入り、同世代との共同生活を通じてコミュニケーション能力や協調性も養う。
1日に同校を卒業した留学1期生は、出身地別で東京都の竹元龍雅さんと亘理桜美さん、大阪府の中谷遼次郎さんと浦﨑愛翔さん、滋賀県の志摩那波さん、兵庫県の堀川大輝さん、鹿児島県本土の下笠弘喜さん。
7人は卒業式後、同級生と各クラスのホームルームに臨み、担任教諭や父母らに感謝を伝えた。別れの寂しさから言葉に詰まり、涙を拭う姿も見られた。
志摩さんは、奄美大島が世界自然遺産登録候補地(当時)となったことに魅力を感じて入学。地元の有識者とも積極的に交流した。「大学進学後も奄美で得た経験や知識を生かし、将来は奄美大島や瀬戸内町のために働きたい」
潜水の上級資格を持つ中谷さんは、奄美各地のスポットで泳ぎ、海の豊かな自然を満喫。寮生活についても「毎日お泊り会のようで楽しかった」と話した。
竹元さんも奄美の海に魅せられ入学したが、高校生活一番の思い出は体育祭の応援合戦。「初めての経験で感動した。東京と全然違う環境で過ごし、視野が広がった」という。
自立を期した留学も。亘理さんは「自力で人間関係を築きたかった。同級生との何気ない会話が楽しかった」、下笠さんは「会話が苦手で迷惑を掛けたと思うけど、みんな仲良くしてくれた」と振り返った。 学級委員長を務めるなど、積極的に活動した堀川さんは「留学前は不安もあったけど、みんな心が温かくて救われた」と感涙。浦﨑さんも涙ながらに「楽しすぎて、あっという間の3年間だった」と語った。
「また奄美に来たい」と笑顔を見せ、校舎を後にした7人。2日以降に島を離れ、故郷へ向かう。
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