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“雅な世界”を満喫 酒田・山王くらぶ「傘福」展開幕

 酒田に古くから伝わるつるし飾りの一種「傘福(かさふく)」を集めた展示会「港町酒田の傘福」が27日、酒田市日吉町二丁目の「山王くらぶ」で開幕。大広間には鮮やかな布細工がつり下げられた傘福がずらりと並び、雅(みやび)な世界を演出。初日から観光客らが訪れ、豪華で愛らしい傘福の数々に見入っていた。

雅で華やかな世界を演出している傘福展

 傘福は江戸時代に酒田に伝わったとされる。和服の端切れなどを用いて猿やエビなどの動物、花や桃、大根、カブなどの植物、巾着や宝袋などの縁起物を作製。それらを一本のひもに結び付けて周囲を赤や緑の幕で覆った傘の骨につり下げる。子どもの健やかな成長などを願い、ひな祭りの際に神社などに奉納したという。

 展示は、酒田商工会議所女性会(岩間奏子会長)が2005年、女性会の設立25周年記念事業の一環とし、伝統工芸を復活させ後世に引き継ぐとともに、「庄内ひな街道」に彩りを加えようと企画。翌06年に第1回を行って以来、毎年開催し今年で17回目。

 今回は大小約50基を展示。市内在住の女性で組織する「傘福くらぶ」のメンバーが昨秋以降、新たに制作した「鳥獣人物戯画」は、通常の布細工より大きめの瑞獣1体と霊獣2体の下に色とりどりの花や鳥などを配置したもので、特に霊獣の竜は長さが約1・2メートルもあって圧巻。「テーマは宴で、疫病退散とともに商売繁盛を願った。気兼ねなく会いたい人と会い、おしゃべりしながら食事をするという当たり前と思っていた日常が早く来ることを祈念したもの」(岩間会長)という。

 来館者は会場に入るやいなや、「きれい」と歓声を上げ、ひと足早く「酒田の春」を満喫した。岩間会長は「ただひたすらに疫病退散を願った昨年から一歩踏み出し、今年は心と体の健康とともに、経済の元気も取り戻せるようにという思いも込めた。元気を発信する展示になれば」と話した。展示は10月31日(月)まで。

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