グルクン大漁! 6年ぶり、700㌔ 八重山漁協

6年ぶりに八重山漁協で大量に水揚げされたグルクン=27日午前、八重山漁協登野城支所
沖縄県の県魚グルクン(タカサゴ)が27日午前、八重山漁協登野城支所で約700㌔水揚げされた。八漁協によると、まとまった量が水揚げされるのは6年ぶり。立ち会った漁業者や地域住民らは久々の光景に胸を弾ませた。
グルクンはアギヤーと呼ばれる追い込み漁で捕獲されていたが、八重山では90年代後半から衰退。ここ数年は水揚げもほとんどなくなっていた。
今回は同漁協所属の祐翔丸(大嶺匡司船長)が西海区水産研究所から委託を受け操業。26日正午ごろから西表島西沖に出漁し、3人の潜り手が袖網と袋網、スルと呼ばれるおどしをつけた棒を使ってグルクンの群れを追い込んだ。
翌日午前8時半ごろ、コーサーグルクン(イッセンタカサゴ)、ヒラーグルクン(ササムロ)など赤、青、色鮮やかな個体が水揚げ。同支所には新鮮なグルクンを求めて人が集まり、活気づいた。
漁を行った大嶺武弘さん(84)は「天気に恵まれ、久しぶりに漁ができた。ことし初の追い込みだったが、まずまずの量」とうなずき、「コーサーがもう少し大きかったら、1㌧近くはいっていたかな」と笑顔を見せた。
鮮魚店で働く女性は「久しぶりに魚が見られた。しかもグルクンなのでもっとうれしい」と喜び、「どの魚よりもダシがあってとにかくおいしい。汁物や唐揚げ、刺し身も最高。今日の晩ご飯が楽しみ」と心待ちにしていた。
今回水揚げされたグルクンのうち約300㌔は同研究所で研究飼育しているスジアラの餌として使用。残りは八漁協が冷凍保存している。
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