キクイモ加工で農福連携 十勝清水コスモスファームが委託
肉用牛を育てている十勝清水コスモスファーム(清水町御影南5線、安藤智孝代表)は、健康増進を目的に子牛に与えているキクイモの加工を、障害福祉サービス事業所オークル(芽室町西士狩、成田一也管理者)に委託し、農業と福祉の連携を強化している。安藤代表は「冬季に仕事量が減ると聞き、障害のある人でもできる作業工程もあったことからお願いした。今後も連携できることがないか考えていきたい」と話している。

乾燥させるため、スライスしたキクイモを並べるオークルの利用者
キクイモはキク科ヒマワリ属で、戦時中は食用や家畜の餌として栽培されていた。同ファームでは全体で1300頭ほどの肉用牛を育てている。このうち子牛は約350頭で、離乳時期となる生後2カ月までキクイモの粉末を混ぜたミルクを4年ほど前から与えている。安藤代表は「子牛が体調を崩して死亡するなどの事故率は、キクイモを与える前の約4%から2021年度には約1%に改善した」と経緯を語る。
同ファーム関連会社の牧舎(ぼくしゃ)なごみ(町御影、安藤登美子代表)がキクイモの栽培と加工を担っている。なごみはキクイモ茶も製造販売しており、同ファームの安藤智孝代表は「茶の販売も好調で、子牛に与える粉末の量も増えてきて製造するのが大変になってきたところだった」と現状を説明する。
オークルは社会福祉法人柏の里めむろ(柴田正博理事長)が運営し、発酵資材のEM(有用微生物群)ぼかしやシルク印刷、せっけん作りなどを行っている。同ファームは肉牛の肥育工程でオークルのEMぼかしを使用している。
オークルでは昨年11月から、牧舎なごみが栽培・収穫したキクイモを運び込み、スライスして乾燥させ砕くまでを行っている。オークルの生活支援員でキクイモ加工を担当している嶋中宏之さん(42)は「加工工程を聞き、利用者が活躍できる仕事だと思った。子牛を健康にしているという誇りを持って取り組んでもらえるようにしていく」とする。
施設利用者でキクイモ加工工場長の渡辺玲子さん(57)は、事前に同ファームの作業工程を見学するなどして準備にも関わった。「子牛が亡くなることがあると知り残念だったが、自分たちが作っているキクイモで亡くなることが少なくなると聞きうれしい」と話している。
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