春の始まり縁起酒で祝う 「立春朝搾り」加藤嘉八郎酒造出荷
立春の4日、未明にかけて搾りおはらいを受けた縁起酒をその日のうちに客に届ける「立春朝搾り」が、鶴岡市大山三丁目の加藤嘉八郎酒造(加藤有造代表取締役)で行われた。
搾りたての生原酒をその日に味わい、春の始まりを祝う立春行事。全国の蔵元約120社と酒販店約1700店でつくる「日本名門酒会」が1998年から毎年行っている。25回目の今年は、35都道府県の計43蔵元が参加した。
今年で17年目の参加となる加藤嘉八郎酒造では、精米歩合50%の山形県産の酒造好適米「出羽燦々(さんさん)」を麹米と掛け米に使用し、純米吟醸無濾過(ろか)生原酒に仕上げた。関係者によると、今年は醪(もろみ)期間中の気温が安定して低く、よりきめ細やかな味わいと香りが生まれた。出荷本数は720ミリリットル(4合)が6132本、1800ミリリットル(1升)が1736本。新型コロナウイルスの影響で減少した昨年に比べて、回復傾向にあるという。
新酒の箱詰め作業に追われる従業員=4日午前6時半ごろ、加藤嘉八郎酒造
3日夜から4日の朝方にかけて、同社の従業員約40人が酒搾りと箱詰め作業に追われた。その後、荘内神社の石原純一宮司によって神事が行われ、箱詰めされた新酒に無病息災や商売繁盛、疫病退散などを祈願。酒販店がトラックの荷台に次々と縁起酒を載せ、全国に出荷された。
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