「三つの世界遺産」満喫 県内の自然・文化を疑似体験 大島紬村、闘牛紹介も 観光かごしま推進協
生中継で奄美大島をPRした大島紬村のスタッフ=22日、鹿児島県奄美大島龍郷町
奄美、屋久島、明治日本の産業革命遺産-。鹿児島県内にある「三つの世界遺産」への旅を疑似体験するオンラインツアーが22日に開催された。全国から114人がビデオ会議システムを使って参加。現地からの生中継もあり、自宅にいながら各地の自然や文化の魅力を満喫した。
オンラインツアーは三つの世界遺産を持つ鹿児島県のセールスポイントを生かし、新型コロナウイルス収束後の誘客や周遊促進につなげようと、「観光かごしま大キャンペーン推進協議会」(事務局・県観光課)が主催。大手旅行会社エイチ・アイ・エスに委託した。
ツアーでは、NPO法人まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会代表理事の東川隆太郎さんがナビゲーターを務め、世界文化遺産の「明治日本の産業革命遺産」や、世界自然遺産の奄美大島・徳之島、屋久島の特徴を解説した。
奄美大島の大島紬村(龍郷町)から生中継があり、スタッフの今村友美さんが大島紬の製造工程や亜熱帯植物園をPR。徳之島から闘牛と触れ合う体験プログラムの動画紹介があった。屋久島環境文化村センター(屋久島町)や薩摩藩島津家別邸「仙厳園」(鹿児島市)からの生中継もあり、クイズを交えて見どころやグルメ情報などを紹介した。
鹿児島県徳之島の闘牛の紹介もあったオンラインツアー
参加した福岡県の40代男性は「職人さんが機織りをしている様子を見て大島紬ができるまでの大変さが分かった。世界遺産について学ぶことができ、90分があっという間で楽しめた」。東京都の30代女性は「奄美大島、徳之島へ旅行する計画がコロナでなくなった。浜辺で牛を散歩させている映像に驚いた。徳之島に行ったらぜひ体験してみたい」と感想を述べた。
大島紬村の越間得晴社長(53)は「コロナ収束後に向けて、今できることをやっておきたい。離島のゴールデンルートになるような旅行商品企画につながるとうれしい」と語った。
オンラインツアーは2月20日にも開催する予定。
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