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紀伊民報社

さあミツバチの出番 梅の開花迎え

農家の車にミツバチの巣箱を積み込む養蜂業者(26日、和歌山県みなべ町山内で)

 梅の開花シーズンを迎え、和歌山県みなべ町などの養蜂8業者でつくる花粉交配組合は26日、受粉を助けるミツバチが入った巣箱の貸し出しを始めた。町内約350軒の農家に計約1200箱を貸し出す。梅の生産安定にはミツバチの役目が大きく、農家は受粉が順調に進むことを期待している。

 同町で誕生した人気の品種「南高梅」は自家受粉しないため、ミツバチなどの昆虫の助けが必要。畑では昆虫が飛び交っているが、より確実に受粉を促すため、昭和の終わりごろから畑にミツバチの巣箱を置くようになった。組合による貸し出しは平成の初めごろからだという。
 今年もJA紀州みなべいなみ梅部会(舟越公康部会長)の仲介で、事前に農家から希望を受け付け、貸し出している。申し込むのは、独自に確保する清川地域以外の農家で、例年、全体の3割ほどだという。
 貸し出しの作業は29日まで、地域別に行われる。初日、同町山内にあるJA紀州浜の岡集荷場で岩代地域と山内の農家を対象に貸し出した。農家は早朝から軽トラックなどで訪れ、荷台に巣箱を積み、梅畑まで運んだ。巣箱の数は1軒当たり3、4箱が多いが、18箱という農家もいた。
 梅畑では、暖かく、北風の影響を受けないようにと巣箱の入り口側を南向けにして設置。気温が10度を超えた正午ごろには、ミツバチが出入りして活発に飛び回っていた。  巣箱には1万~2万匹のセイヨウミツバチが入っている。昼間に気温が高くなると、より動きが活発になり、幼虫を育てるため花粉を取って運んでいく。貸し出しは有料で、花が散るまで畑に置いておく。
 同町西岩代の50代男性は「いよいよ梅のシーズン。今年は良いタイミングで花が咲き、ハチが飛び交ってくれることに期待したい」、同町東岩代の70代男性は「昨年に続き今年もしっかり実がつくよう、ハチに助けてもらいたい」と話していた。

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