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文化財防火デー “国の宝”を火災から守る 鶴岡、酒田で関係者や消防団員が訓練

 文化財防火デーの26日、鶴岡市羽黒町手向の国指定重要文化財・羽黒山正善院黄金堂で消防訓練が行われた。正善院の関係者や消防団員が通報や初期消火、放水などを訓練し、有事に備えた。

本堂横に設置された放水銃で放水する消防団員=26日、鶴岡・正善院黄金堂

 文化財防火デーは1949年1月26日に奈良県斑鳩町の法隆寺金堂の壁画が焼けたことを受け、火災や災害から文化財を保護しようとする声が上がり、55年に文化庁と消防庁が制定。毎年この日に合わせて全国で文化財防火運動が行われ、文化財保護の意識を高めている。鶴岡市消防本部管内では今年、23日から来月4日にかけて、同市馬場町の旧藩校致道館や羽黒町の松ケ岡開墾場などの指定文化財計10施設で総合訓練を実施する。藤島の東田川郡役所での訓練は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で消防分署の出向は中止した。

 この日、黄金堂の訓練には鶴岡市消防団羽黒方面隊や正善院の関係者など13人が参加。本堂内からの出火を想定して行われた。

 非常ベルで駆け付けた正善院の関係者4人は本堂内の安否確認を行い、素早く消防に通報。消火器で初期消火に当たった。現場に到着した団員は近くに設置された2つの放水銃で本堂付近を目がけて放水。同本部羽黒分署の職員からアドバイスを受けながら水が出る角度や勢いなどを確認した。

 同消防団羽黒方面隊の齋藤直道隊長(48)は「素早い消火活動で、真剣に取り組むことができた。鶴岡市にとって大切な財産を守るため、火元には十分気を付けてほしい」、正善院の島津慈道住職(76)は「毎年行っている訓練だが、考えていることが実践できるかが重要。地元の消防団員との顔合わせも兼ねているので、貴重な訓練になった」と振り返った。

 酒田地区広域行政組合消防本部管内では26、27の両日、国指定史跡の旧鐙屋や山居倉庫など12施設で訓練や立ち入り検査が実施された。

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