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紀伊民報社

ねぐら巡り攻防戦 カワウ繁殖地に越冬カラス来襲

樹冠部でせめぎ合うカラスとカワウ(和歌山県田辺市目良で)

 吉野熊野国立公園内の元島(和歌山県田辺市目良)で、繁殖を目指すカワウと越冬で飛来したカラスが、激しい攻防を繰り広げている。2015年まではカワウが優勢だったが、カラスの飛来数が急増して逆転、カワウは16年から繁殖できていない状態だ。日本野鳥の会県支部会員は「カラスは樹冠の上部を占拠、カワウは斜面に陣取った状態。今後の成り行きを見守りたい」と話している。

 カワウが田辺市下万呂の天王池を追われ、元島を繁殖地に使い始めたのは13年。県支部会員によると、13年に63巣、14年96巣、15年89巣で繁殖に成功、ひなも巣立った。しかし、16年に37、17年にも28の巣を作ったが、カラスに全ての卵を食べられてしまい、繁殖は失敗。18年から巣を作っていない。ここ数年は400羽前後が飛来している。
 カラスは、山地や北の方から飛来したハシブトガラスが中心。以前は少数の地元のハシボソガラスがねぐらに使っていた程度だったが、8年ほど前からハシブトガラスが増え始め、今年は2千羽を超えている。
 カワウとカラスは日の出前に餌場に飛び出し、夕方近くになると元島の周辺に集まって乱舞する。元島東側の斜面は、カワウのふんで雪が降ったように真っ白になっている。  カワウは魚類を食べる。カラスは海岸で甲殻類や海藻類などを食べ、周辺の農耕地にも飛来して餌を探す。
 県支部会員によると、紀南では繁殖地の減少などで、カワウは減少傾向にあるという。以前はスズメやムクドリなどの野鳥も元島をねぐらに使っていたが、最近はカラスの影響で飛来していない。

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