綱引きの後、互いの健闘をたたえ合ってガーリに興じる参加者ら＝4日午後、竹富小中学校

　子孫繁栄や健康を祈り旧暦8月15日に行われる竹富島の「十五夜祭」(竹富公民館主催)が4日、竹富小中学校運動場で行われ、島内3集落の旗頭を飾り、地元住民や観光客、郷友が綱を引き合った。 　開始前に各集落それぞれの集会所で祈願し会場に集合。男性たちによる力強い旗頭の後、仲筋集落の「福の神」、西集落の「七五三」、東集落の「宝船」、公民館の「ブナジナー」、青年会の「ツナヌミン」と出し物を次々と披露。 　綱引きでは雌綱の西方が勝ち、例年以上の豊作を期待し参加者がガーリで盛り上がった。 　同祭りは、竹富島独特の祭事で「男の節句」ともいわれる。過去2年は悪天候で中止された。 　上勢頭篤館長は「3年ぶりにジュングヤー(十五夜祭)ができてうれしい。月も丸々と上がり竹富島を明るく照らしてくれるだろう」とあいさつ。祭りの後は各集落それぞれの旗頭の下に集い、観月会で懇親した。