「わらいずみ」注文続々 長野県飯島町の南信州米俵保存会に
すし店からオーダーが入った特注品「わらいずみ」の完成品をチェックする酒井裕司代表
大相撲の土俵をはじめわら細工を幅広く手掛ける長野県飯島町の南信州米俵保存会に、ミシュランに掲載される東京のすし店などから特別注文が相次いでいる。特注品は本来炊いた飯を保温するために使うかご「わらいずみ」で、すし店は無機質な業務用の炊飯ジャーを客の目から隠すカバーとして用いたいとオーダー。店の雰囲気にあう調度品として好評で、保存会は規格品にしてさらに業界へPRしようと準備を進めている。
おひつを入れてご飯をおいしく保つためのわらいずみ。保存会の酒井裕司代表は「かつてはどの家庭にもあったが、今は作れる職人も全国で数人しかいない」と話す。
そのわずかな職人が酒井さんを含め保存会には2人いて、2合から1升用を規格品として作り続けている。
今回保存会のホームページを見たすし店から「3升用ができないか」と注文があり製作。その後も全国のほか海外のすし店からも続々と同様のオーダーが入った。
電気炊飯ジャーを収納するため、コンセント穴も設けた特注品は高さ50センチ、直径55センチほどで、保存会が編み出す商品の中でも最大級。春からは規格品にする予定で、酒井さんは「高級品として位置付け、わら細工のブランド化に役立てたい。米の町飯島の特産品としてもアピールしていければ」と期待を込める。
問い合わせは同保存会(電話0265・95・3315)へ。
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