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砂浜にマイクロプラスチック その種類の多さに驚き 鶴工高環境化学科 3年生4人調査研究 庄内浜で5種類確認

 鶴岡工業高校(平山豊校長)の生徒が、庄内浜でマイクロプラスチックの研究に取り組んでいる。環境化学科3年の生徒4人が湯野浜海岸の砂を調べたところ風呂用品に使われる「ポリプロピレン」など5種類のマイクロプラスチックがあることが分かった。生徒は「ある程度、想定はしていたが実際に5種類も見つかってショックを受けた。今後の環境保全活動に役立てたい」と話している。

湯野浜海岸の砂浜で見つかった「ポリエチレンテレフタレート」のマイクロプラスチック(上)高密度ポリエチレンのマイクロプラスチック=鶴岡工業高環境化学科提供

 取り組んでいるのは渡部大和(やまと)さん、菅原侑世(ゆうせい)さん、小林瑛人(えいと)さん、星野慎弥(しんや)さん。世界的に海洋マイクロプラスチック問題がクローズアップされている中で、庄内浜の実態を探ろうと研究テーマに取り上げた。

 調査は縦20センチ、横30センチのトレーに砂を入れて乾燥させた後、水に浸して上澄み液でろ過。マイクロスコープで大きさが5ミリ以下のものを探した。種類を明らかにするためエタノール溶液と食塩水を使って比重を分離。その結果、ポリプロピレンのほか▽低密度ポリエチレン(ポリ袋やラップに使用)▽高密度ポリエチレン(バケツ、灯油タンクなどに使用)▽ポリスチレン(発泡スチロール、食品トレーに使用)▽ポリエチレンテレフタレート(ペットボトル、卵のパックに使用)―があることを確かめた。

 魚の胃の中に含まれているかどうかの研究では、遊佐町吹浦と酒田市浜中で釣り上げたアジの内臓を取り出し水酸化ナトリウムに1週間つけて、化学処理を行った。内臓を溶かしてマイクロプラスチックを分離させることが狙いだったが見分けることはできなかった。

 黄砂などの影響を受けていないか陸地の調査として先月18日と19日に学校のグラウンドに積もった雪を調べたところ、結果はちりなどでマイクロプラスチックかは不明だった。

 小林さんと星野さんは「身近な砂浜に存在したことに驚いた」、渡部さんと菅原さんは「予想はしたが5種類もあるとは思わなかった」と受け止める。

 今後の課題は調査の精度を上げること。菅原さんは「海底の砂地に生息するカレイやヒラメの胃も調べたい。今回アジの個体数は15匹程度だったが、もっと数を増やす必要があると感じた」、星野さんは「調査範囲を広げれば、また違った結果が出ると思う。2年生に引き継ぎたい」と話す。

 研究を支えた環境化学科の殿塚治教諭は「生徒たち自ら庄内浜のマイクロプラスチックを調べようと率先して行ったことに大きな意義があると思う。最初だけに、どのように調べればよいのか、手順や方法に苦労したようだ」と生徒の調査活動を振り返る。

 4人は「東京湾のイワシの胃にマイクロプラスチックが見つかったという事実を受け、食卓の魚から人体に入ることも考えられる。そのようにならないためにもプラスチックごみを減らすことが重要。エコバッグの利用やボランティアの海岸清掃など自分たちができることはしていきたい」と語った。

【マイクロプラスチック】 直径5ミリ以下のプラスチック。全世界で発生は年間推定150万トンともいわれる。海岸に漂着したプラスチックごみは紫外線にさらされてもろくなり、波や砂にもまれて小さくなる。いつまでも自然分解されずに残る。海鳥や魚が餌と間違ってプラスチックを食べて消化器官が詰まったり傷つけられるなどの被害を受けている。マイクロプラスチックの成分例として工業用洗剤に含まれるノニフェノールは乳がんや子宮内膜症、食品容器に使われるビスフェノールAは胎児の発育異常などに影響があると指摘されている。

庄内浜のマイクロプラスチックをテーマに調査した環境化学科の4人。左から渡部さん、菅原さん、小林さん、星野さん

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