春の味覚「菜花」 日置川、すさみで収穫
食用菜の花を収穫する農家(和歌山県白浜町田野井で)
和歌山県白浜町の日置川地域やすさみ町で、食用菜の花「菜花(なばな)」が収穫されている。やわらかいつぼみや茎、葉を食べる旬の味覚。2月末ごろまで続く。
JA紀南によると、農家15戸が計約2ヘクタールで栽培しており、収穫は12月中旬ごろから始まった。同JAは今季、約13トンを市場に出荷する計画。
白浜町田野井の石田辰夫さん(33)は、主に水田の裏作として約40アールで菜花を栽培。収穫は家族のほか、地元の女性にも手伝ってもらっている。需要があり、価格も安定しているので作りがいがあるという。
これまでは直に種をまいて栽培していたが、今季からは苗を作って植えるようにした。強い枝が出て生育は順調という。
花が咲かないうちにつぼみの状態で収穫する。切り方で収量が変わるため、切る場所を見極め、丁寧に切るようにしている。2トン以上の出荷を目標にしている。
石田さんは「おひたしや天ぷら、すき焼きにして食べるとおいしい。ぜひ、皆さんに食べていただきたい」と話す。
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