排雪 学校敷地を活用 通学路の安全確保へ 帯広市
帯広市は21日、市内小中学校の周辺路線の除排雪作業について、学校敷地内に排雪し作業を効率化する取り組みを始めた。通学路の安全確保に向けた新たな試みで、今後も各学校の周辺路線へと除雪範囲を広げていく。
通学路の雪を学校敷地内に排雪する除雪車(21日午後10時20分ごろ、帯広光南小周辺で)
降雪後の通学路の安全確保をめぐっては、市が優先的に除排雪を進めるなどの対策をしているが、市民から危険性を指摘する声が寄せられていた。児童・生徒が狭い歩道を避けて一時的に車道近くを歩いたり、雪山で見通しが悪い交差点では車両との事故が懸念されていた。
新たな取り組みは、小中学校の周辺路線に堆積した雪山を除去し、学校敷地内に排雪する。雪捨て場までの運搬排雪作業を短縮できるため、作業効率化が期待される。
21日は光南小の周辺路線で初導入。午後9時から22日早朝にかけて、東部地区の委託業者が作業した。グレーダーやロータリーなど除雪車6台、トラック7台、交通誘導など約20人体制で、学校周辺の路線約500メートルを除雪した。
トラックによる従来の雪捨て場までの運搬排雪を極力減らし、歩道の雪山はロータリー除雪車で学校敷地内へ排雪した。22日夜は東小の周辺路線でも同様の手法で除雪する予定。除雪を担当する東部地区除雪センターの森山寛センター長は「安全に注意しながら、通学路の除雪を進めていきたい」と話している。
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