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御神渡りへ一進一退 八剱神社、諏訪湖観察 長野県

 20日の「大寒」を前に、御神渡り(御渡り)の出現に向けて一進一退の状況が続いている。今季は19日までに「全面結氷」が6回認定されているが、いずれもその後の強風や雨、日中の高温で氷の状態が悪化。いまだ出現には至っていない。御神渡りの判定と神事をつかさどる八剱神社(長野県諏訪市小和田)の関係者は、御柱祭が開かれる今年、2018年以来4年ぶりの出現を願い、固唾をのんで湖面を見守っている。

 19日朝は手元の温度計で、5日の観察開始以来最も低い氷点下10.8度を記録した。が、氷は湖面の半分ほどを覆うにとどまり、前日に吹き荒れた強風で砕けた氷が岸辺に打ち寄せられていた。氏子総代の勝本竜一郎さん(53)は「よく冷え込んだのに残念。波の力には勝てない」と肩を落とした。

 観察初日の5日朝、すでに湖面は8割ほどが厚さ5ミリほどの氷で覆われていた。大総代の大久保一さん(71)は「年末年始に冷え込みが続き、各所で期待の声が上がっている」と述べ、地域の盛り上がりを肌で感じていた。初日の観察を終えた午前7時すぎ、宮坂清宮司(71)は八ケ岳連峰から昇る朝日を拝みながら出現を祈った。

 思いが天に届いたのか、観察3日目の7日には早くも「全面結氷」が認定された。1989(平成元)年以降では4番目に早い認定に、居合わせた全員が驚きと喜びの声を上げた。宮坂宮司は「あとは冷え込みを待つだけ」と顔をほころばせた。9日も全面結氷し、関係者は今か今かと出現を待ちわびた。

 だが、11日は明け方から早朝にかけて降った雪が日中に雨となり、強風が湖水をかき回した。12日には観察地点付近から氷が消失。参加者は冷たい西風に吹かれながら湖岸に立ち尽くした。

 一転して13日は、一晩で凍る透明な「一夜氷」が湖面の約半分に広がった。気泡がほとんど含まれない氷を空にかざし、全員で美しさに見入った。その後は15~18日に4日連続で全面結氷。16日にはドローン(小型無人機)による空からの観察で湖面の亀裂を発見し、17日には同市豊田の旧六斗川河口付近で高さ2センチほどの段差が生じた亀裂を確認した。氏子総代らは「明日からの観察が楽しみ」とうれしそうに話していた。

 19日の観察は関係者を落胆させたが、宮坂宮司は「大寒の明日から後半戦に入る。数日間の冷え込みで氷が変化してくれることを願っている」と今後に期待した。  出現には全面結氷し、氷点下10度ほどに冷え込む日が2、3日続くことが目安となる。シーズンを通じて御神渡りが見られない「明けの海」は、江戸時代の1600年代に1回だけだったが、1989(平成元)年以降は24回を数えている。

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