古見の結願祭で演じられた「長者」で地域の子どもたちが多数出演した＝1日、請原御嶽

　【西表】ことし1年の祈願成就に感謝し、来年の豊穣(ほうじょう)を祈願する西表島古見の「結願祭」が1日、同地域の請原御嶽で行われ、奉納芸能が演じられた。 庭の「棒術」、座開きの「御前風」に続く「長者」では、翁と媼が子孫を引き連れて舞台に登場。古見っ子らが数々の演舞を披露した。 地域住民や古見小学校の教職員、郷友らが「恩納節」や「ゆがふ口説」「加治工狂言」「古見ぬ浦節」「田耕し狂言」「曽我兄弟」「干瀬節」など多彩な演目を奉納し、獅子舞で祭りを終えた。 　仲新城理香公民館長は「ことし1年の祈願成就を感謝し来年の豊穣を願う結願祭。3年ぶりに請原御嶽で奉納する事ができた。皆で準備を重ね、おじい、おばあに教わりながら伝統芸能を絶やさず次の世代へと子どもたちもともにがんばっている」と喜び、多くの来場者に感謝した。