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未明の警報に群島騒然 着の身着のまま避難 「チリ地震思い出した」

津波の到達状況を伝えるテレビ放送を心配そうに見守る避難住民ら=16日午前1時40分ごろ、鹿児島県奄美市名瀬朝仁新町

 「津波警報が発表されました。高台に避難してください」―。16日未明、鹿児島県奄美群島に突如として出された津波警報。携帯電話の緊急速報(エリアメール)や、防災行政無線を通じて繰り返し避難が呼び掛けられ、沿岸部に近い住民らは冬空の下、着の身着のまま近くの高台や施設などの避難所へ急いだ。一部の道路は車両であふれ混雑。各自治体は情報収集や避難所の開設準備に追われるなど、群島全体が騒然となった。不安な一夜を過ごした住民らは「怖かった」と声を震わせた。

 「布団に入っていたが突然携帯電話が鳴って飛び起きた」と語るのは奄美市名瀬の森田紘一さん(80)。電灯と防寒着をそろえ、近くの大熊展望台へと車で避難。「(62年前の)チリ地震の時の津波を思い出した。当時のトイレはくみ取り式で名瀬の市街地に流れ込んだ海水と混ざってひどい臭いだった。海岸にあった船やパルプもみんな沖に流された。津波は時間を置いて何度も来るから怖いよ」と警戒していた。

 同市名瀬朝仁新町の山裾にある高台の住宅地には、町内の住民らが自家用車や徒歩で避難。寒風に身をすくませながら突然の津波警報に不安の声を漏らした。

 就寝直前だったという中田葉月さん(29)は、同居の母親と近くに住む祖父母と連れだって車で避難。「突然の警報に気が動転し、あわてて外に飛び出した。持ち出したのは携帯電話だけ」と話し、「まさか自分の身近にこんな危険が迫るなんて」と身を震わせた。

 同町の高台にある寺「光明寺」で住職を務める富田勝己さん(54)は、避難住民に寺を開放。一時は約40人が身を寄せ、津波の状況を知らせるテレビ放送を見守った。富田さんは「何よりも地域の人たちの安全と安心を最優先に考えた。(災害などで)寺を開放するのは初めてだが、人々の不安を解消できれば」と気遣った。

 瀬戸内町の隆司拓馬さん(31)はライン(無料通話アプリ)で友人らに避難を呼び掛け、自身も高台へ急いだ。「高知山展望台に続く道は地蔵トンネル前付近から古仁屋市街地まで車が渋滞していた。スマートフォンで情報収集しながら避難し、警報が注意報に変わってから自宅へ戻った」と話した。

 喜界町では役場や、高台にある公共施設の駐車場などへ住民らが避難。志戸桶東部地区の中山勇区長(73)は「集落の水源地近くの広場が避難場所になっていて、集落民はそこに車で避難していた。寒い夜に、車なしでは長い時間いられない」と避難場所への課題も感じたようだった。

 徳之島町亀津の徳之島高校には約100人が避難。校舎の一部や車内で一晩を過ごした。車で高校まで来て屋外で待機していた50代の女性は「高齢の方が寒そうだったので私の車で休んでもらっている。急いで避難したが、防寒対策も考えるべきだった」と寒さに身をすくめた。

 知名町知名の松下香織さん(31)は午前1時ごろに家族3人、車で同町の大山へ避難。「津波が怖くて避難したが、山道沿いや大山総合グラウンドには同じように避難している車が何台もあった」と語った。

 与論町は午前0時30分ごろ島内全域を対象に避難指示を出した。同町東区の40代男性は「家が低地にあるため与論中へ避難した。同級生や知人とラインで津波に関する情報を共有している」と話した。

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