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津波注意報に緊張 ジュエリーアイス観光客も避難 十勝沿岸4町「長期戦」

 トンガ沖で発生した海底噴火に伴い、16日午前0時すぎ、十勝にも発令された津波注意報。十勝港で60センチを観測した広尾をはじめ、沿岸4町は緊張の一夜を過ごした。

テレビの津波災害情報を見守る広尾町の職員(16日午前8時半、広尾町役場)

 広尾町は同日午前0時22分の津波観測を受け、午前1時すぎに防災無線で注意喚起。広尾消防署と町消防団音調津分団がパトロールを実施した。

 役場では職員最大20人余りが警戒に当たり、村瀬優町長も登庁して状況を確認。午前3時55分の満潮時に潮位変化は観測されなかったことから、徐々に体制を縮小した。

 町企画課は「昨夜の時点で津波の可能性は低いということだったので、担当部局としては安心してしまった側面はある。揺れ(地震)を伴わない津波だったので(気象庁も)対応が難しかったのではないか」としている。

 広尾漁協は今後の注意報・警報の動向を注視し、必要に応じて船を沖に避難させるなどの対応を組合員に促すことにしている。

 大樹町は注意報発表を受け、同日午前0時半ごろに防災無線で注意喚起。浜大樹、旭浜、晩成の3地区で海面の変化などを観測し、警戒を続けた。同日朝の段階で役場には関係部署の職員23人が待機し、情報収集などに当たっている。

 豊頃町では注意報発表を受け、町職員3、4人が同日午前0時すぎから役場で警戒を続けた。大津漁港に津波が到達したとの情報はないが、豊頃消防署の広報車2台が沿岸部や漁港付近を巡回し、住民に注意喚起している。午前6時半ごろの巡回時には、大津海岸に「ジュエリーアイス」を見に来た観光客とみられる人が4、5人いたといい、待避を呼び掛けた。

 浦幌町役場でも、総務課職員が午前0時すぎから3人態勢で警戒を続ける。町民への周知として、町の公式LINEアカウントで随時、情報を配信。厚内漁港に津波が到達したとの情報は入っていない。

 地震に伴う通常の津波とは異なる事態に、気象庁は「警報・注意報の解除の見込みは立っていない」としている。沿岸各町では「解除されない限りは気が抜けない。長期戦になる」(豊頃町)などとし、状況を注視している。

津波60センチが観測された十勝港

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