山口市歴史民俗資料館が開館40周年記念事業企画展
展示されている南画の掛け軸(市歴史民俗資料館で)
山口市歴史民俗資料館(金澤和紀館長)の開館40周年記念事業企画展「れきみん40年の歩みと所蔵資料展」が、春日町の同館で開かれている。前期と後期に分けて、これまでに市民から寄せられた資料計約100点を、絵画、芸能、古文書など八つの分野に分けて展示している。前期日程は2月13日まで。
同館は1981年4月に山口市制50周年を記念してオープン。以来、市民から寄贈を受けた掛け軸、絵画、昔の農機具など、市の歴史や民俗、考古に関する資料を展示。常設展と併せて企画展も開き、市民に親しまれてきた。
江戸時代に確立された南画の展示では、昭和初期にかけての地元ゆかりの画家の作品を用意。身近な花や鳥を柔らかい筆遣いで描いたものが多い。
展示品の多くがかつては所有者宅の床の間に飾られていたといい、保存状態も良い。
その他、大村益次郎がアメリカの宣教師ヘボンから英語を学んだ際に使ったノートや、市出身で後に首相を務めた寺内正毅の扁(へん)額、戦前の市内を写した写真、1970~80年代初頭の市中心部を描いた水彩画なども展示している。
同館学芸員の藤村成生(しげのり)さん(54)は「40年をかけて市民と共に作り上げた資料館の集大成とも言える企画展。美しい掛け軸や風景写真、水彩画をそろえたのでぜひ足を運んで」と話している。
後期日程は展示内容を変更し、2月17日から始まる。問い合わせは同館(電話083―924―7001)へ。
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