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大樹・「小麦の奴隷」経営 橋本玄樹さんインタビュー

 実業家の堀江貴文さんがプロデュースしたパン店「小麦の奴隷」が、本店を構える大樹町内でパンのテーマパーク構想を打ち上げ、大きな関心を呼んでいる。構想の具体化を進めるのが、小麦の奴隷を経営するため大樹に移住した橋本玄樹さん(36)=こむぎの代表。パン事業は全国にネットワークを広げ、海外進出も見据える。橋本さんに今後の事業展開について聞いた。

大樹を拠点に事業展開して3年目、テーマパーク構想についても語った橋本さん(手前はドレイランドのイメージパース)

 -パン事業は4月に3年目に突入する。
 2年間で本店と東京の研修所(店舗兼用)、フランチャイズを含めて全国29店舗となった。想定外の広がり。コロナ禍で新たなビジネスを模索する人のニーズに合致し、カレーパンが金賞を受賞しメディアで取り上げられたのも大きい。年内にはトータル100店を目指す。

 -なぜ大樹でパン店だったのか。
 堀江さんが運営するオンラインサロンの会員になったのが契機。堀江さんが創業したインターステラテクノロジズ(IST)がある大樹で「パン店をやるのなら応援する」と会員に問い掛けたところ、誰も手を挙げない。だったら私が…と移り住んだ。私自身、パンは食べるのが専門、パンを焼いたことはない。

 -小麦の奴隷は冷凍生地を使っている。
 パン製造で一番重要なのが生地づくり。発酵の工程はその日の気温などに左右され「職人の技」が必要になる。この部分を外部に委託すれば労働力の確保が難しい地方でもパン店を経営でき、作りたての「パン屋のパン」を提供できる。冷凍生地を使うスタイルは都市部のチェーン店にもあるが、これを地方で実践したのが小麦の奴隷だ。

 -大樹で成功し全国に広がった。
 フランチャイズを希望する人の多くが、大樹の店を見学して「やってみよう」と思うようだ。今後は海外にも目を向けたい。台湾などは日本と同様に少子高齢化が進み、地方で過疎化が進んでいる。小麦の奴隷のビジネスモデルが通用する可能性はある。

「小麦の奴隷」を一躍有名にしたカレーパン

 -パン事業から派生する形でテーマパークの整備も打ち出した。
 4期程度に分けて大樹町内に整備する構想。核になるパンの体験工房とVR(仮想現実)を活用したアクティビティーは年内にオープンさせたい。十勝の大自然と最先端を掛け合わせたものをイメージしている。

 名称についてはいろんな意見があるが、パン店の店名の由来にも関わる「奴隷」は外せない。すべてカタカナで「コムギノドレイランド」にする考えだ。

 -最後に「地元の大樹町」について。
 米国のシリコンバレーのように、ロケットビジネスの特区を目指している。将来、すごいマチになると感じている。その中で私の取り組みがいい意味で刺激になればうれしい。ただし、大事なのは結果。パン事業にしろテーマパークにしろ、しっかりした形にしていきたい。

<はしもと・げんき>
 1985年京都市生まれ。東京で整体サロンを経営していたが、「堀江貴文イノベーション大学校」(HIU)を通して2019年、パン店を経営するため大樹に移住した。現在は妻真悠子さん(36)の他、母洋子さん(63)も大樹に移り住んでいる。

<小麦の奴隷>
 堀江貴文さんの声掛けで誕生した「エンタメパン屋」。大樹店(2020年開店)をモデルにフランチャイズ展開し、地方創生につなげるのがコンセプト。見た目がごつごつしたカレーパンは「カレーパングランプリ」で金賞を受賞。「人類はコミュニティー維持のため穀物を育てることになり、小麦の奴隷になった」-というのが奇抜な店名の由来。

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