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長野日報社

食用油と粉末を発売 辰野産のエゴマ商品化4年目

エゴマの食用油とパウダーを手にPRする青木さん(左)と食の革命プロジェクト事務局の虎走哲治さん

長野県辰野町の食分野のブランド確立と6次産業化を進める官民連携組織・食の革命プロジェクト運営協議会は、町内産のエゴマを使った食用油とパウダー(粉末)を発売した。商品化は4年目で、希望者へ種を配布して栽培を促進し、実を買い取って加工品製造につなげた。住民参加の活動の輪が徐々に広がっており、関係者は確かな手応えを得て自慢の品をPRしている。

商品は、搾油率が高く良質な黒エゴマの実を原料とし、駒ケ根市の搾油所に依頼して食用油を製造。パウダーは、搾油した後に栄養分の約3割が残る実を町内で製粉して、素材を余さずに活用した。町のPRを兼ねて、「日本のど真ん中 信州辰野」のラベルを貼って売り出した。

エゴマは血流改善や脳の活性化に効果があるとされる、必須脂肪酸オメガ3やアルファリノレン酸を豊富に含む。食用油、パウダーともにみそ汁やサラダ、あえ物、アイスクリームなどと相性が良く、ほんのりとした香ばしさを感じつつさっぱりと味わえる。

町内では2017年度から同協議会と町農業委員会が連携してエゴマの活用事業を展開する。遊休農地でエゴマを育て、種を無料配布。18年度から住民が栽培した実を買い取って耕作意欲を促しつつ、食用油とパウダーを商品化してきた。

買い取り実績は、18年度約63キロから今年度約270キロと4年間で4倍超に。実の提供者も同11人から19人1団体へと増えた。買い取りの仕組みができたことで、自家消費にとどまらない6次産業化の土台づくりが進んだという。

同協議会副会長で、エゴマ栽培と製粉を担う青木博子さん(74)=同町沢底=は「エゴマを育てる人が増え、商品だけでなく活動そのものが評価されるようになった」と喜ぶ。一方で、コロナ禍のため昨年から一般向け栽培講習会を企画できないのが課題といい「収量増を目指し、22年はぜひ開きたい」としている。

食用油は110グラム入り1800円(税込み)、パウダーは100グラム入り350円(同)。町役場のほか、たつのパークホテル、かやぶきの館、町内のファミリーマートなどで取り扱う。問い合わせは事務局の町産業振興課(電話0266・41・1111)へ。

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