サントリーと共同で商品化 ジンソーダにヤマモモのシロップ

コラボ商品が販売されている、「熊野やまももしろっぷ」とサントリーのジャパニーズジン「SUI 翠」(和歌山県上富田町朝来で)
和歌山県上富田町の「口熊野かみとんだ山桃会」(樫木美喜恵代表)が開発したヤマモモのシロップと、飲料大手サントリーのジンを使った新商品が、県内の飲食店約100店で販売されている。関連会社「サントリー酒類」が販売するジャパニーズジン「SUI 翠」を飲食店がそれぞれソーダ割りし、シロップを加えて販売している。
ヤマモモを使った商品化は、県とサントリー酒類が企画した取り組み。両者は県産食材の振興などに向けて2011年から協力体制を築いている。
使用するシロップは、町の木「ヤマモモ」を活用して町を盛り上げようと、住民有志で結成した「口熊野かみとんだ山桃会」が18年に地元の食品加工会社と協力して開発した「熊野やまももしろっぷ」。ほどよい甘酸っぱさが特徴のヤマモモの実を用いている。
サントリー酒類が20年春に発売した「SUI 翠」は、日本の食卓になじみの深いユズや緑茶、ショウガの和素材を使用して繊細な味わいに仕上げており、ドライな口当たりの「翠」とヤマモモを組み合わせることで、互いの良さを引き立てた爽やかな甘さのドリンクになっているという。
山桃会の樫木代表(50)は「ヤマモモのほどよい甘酸っぱさが引き立ち、すっきりとしていて女性でも飲みやすいお酒になっている。機会があればぜひ飲んでみてほしい」、サントリー酒類の担当者は「『翠』とのコラボは、ヤマモモの楽しみ方の一つ。コラボを通じて、上富田で作られているヤマモモをたくさんの人に味わっていただきたい」とそれぞれ話している。
県内での販売は、和歌山市が先行。有田市や御坊市、田辺市などでも始まっている。
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