「集落存続」懸けた拠点 西古見カフェ オープン 古民家を改修、住民運営 瀬戸内町

カフェ運営メンバーの茂区長(右)と柳さん=24日、鹿児島県瀬戸内町
鹿児島県奄美大島の最西端にある瀬戸内町西古見集落に、「西古見カフェ」がオープンした。集落住民で組織した実行委員会が運営し、食事や軽食を提供する。実行委の茂節子区長(77)は「西古見集落で初のカフェ。美しい景観とおいしい食事を楽しんでほしい」と話し、交流や憩いの場としてのカフェの発展を願った。
カフェ開業は高齢化と人口減少に悩む西古見の住民たちが「集落存続」を懸けて取り組むプロジェクト。2019年から話し合いを重ね、町の地域提案型空き家利活用事業なども活用し、11月24日の「いい西」の日にオープンした。

住民らが力を合わせてオープンした西古見カフェ=24日、鹿児島県瀬戸内町
メニューはうどん、カレー、鶏飯、手作りケーキ、沖永良部島産コーヒーなど。料理長は、集落在住で調理師免許を持つ柳ひとみさん(67)。関東出身で同集落に移住した30代の女性はSNS(会員制交流サイト)の広報を担当し、地域の男性陣が内装・外装改修を手伝った。住民たちで知恵と技術を出し合って開業にこぎつけた施設だ。
茂区長は「たくさんの人が力を貸してくれて実現できた。カフェを地域の拠点として定着させ、今後は農作物の販売イベントなども企画して人を呼び込みたい」と期待した。
カフェの場所は集落西側の観音像前。営業時間は金、土、日の午前11時~午後2時、午後5時~同7時。
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