
上伊那産の原料で作った芋焼酎を掲げる「伊那八峰の会」の関係者=20日夜、JA上伊那本所
長野県上伊那地方で栽培したサツマイモを原料に仕込んだ芋焼酎「伊那八峰」の今年の出荷が始まった。各市町村や地区ごとのオリジナルラベルを貼った瓶で販売される。原料を生産する農家や酒販店でつくる「伊那八峰の会」は、「しっかりした飲み応えのある味。ぜひ試してみてほしい」と呼び掛けている。
同会は特産品開発や遊休農地の解消を目的に2006年に発足。有志で焼酎原料専用のサツマイモ「黄金千貫」を栽培し、喜久水酒造(飯田市)で醸造する。今年の出荷分は3~5年前に製造、熟成させた焼酎を「最良の味と香りにブレンドした」(同社)。
一方、今年収穫したサツマイモは、栽培を休止した飯島町を除く7市町村の生産者12グループが計186アールの農地で栽培。約33.5トンを同社に搬入し、仕込み作業を済ませた。
伊那市のJA上伊那本所で20日夜開いた生産者の会合で同会の池上明会長(65)=飯島町=は「焼酎は非常に高い品質。更なる販路拡大を視野に上伊那の各市町村を回って魅力をアピールしたい」と意気込んだ。
アルコール分は25度。900ミリリットル瓶入り。価格はご当地ラベル1210円(税込み)、「伊那八峰」ラベル1082円(同)。上伊那地方の酒販店で販売する。問い合わせは県酒販伊那支店(電話0265・72・2138)、池上酒店(同86・2011)へ。
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