「生物宝庫の島々」開幕 世界遺産記念で企画展 奄美博物館
展示資料を熱心に見学する来館者ら=19日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美博物館
鹿児島県奄美市名瀬の奄美博物館で19日、「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録を記念した企画展「生物宝庫の島々」が始まった。オープニングセレモニーでは安田壮平市長が「長い道のりを経てつかんだ世界自然遺産登録は、市民や関係者の努力のたまもの。企画展を通して奄美の自然を守り続けていこうという機運が一層高まるよう願っている」とあいさつ。初日から家族連れなどが多数訪れ、展示資料を熱心に見学していた。来年1月30日まで。
企画展は、世界から評価されている奄美の自然の価値を多くの人に知ってもらおうと開催。世界自然遺産に登録された奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島の豊かな自然を紹介するはく製・植物標本などの実物資料67点と写真398点を展示している。
オープニングセレモニーには、今年度の奄美こども環境調査隊のメンバーらも招待された。来賓代表者らによるテープカットに続き、同館学芸員の平城達哉さん(30)が3階企画展示室で展示内容を紹介。「博物館が所有する実物資料を多数展示している。各島々の魅力を感じてほしい」と呼び掛けた。
奄美こども環境調査隊メンバーは「自然が大好き。アカショウビンとルリカケスは本物を見たことがある」と多くの剥製標本に目を輝かせていた。
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