宮司が大筆で一文字 「今」を大切に

大筆を使って「今」という一文字を書き上げる九鬼家隆宮司(18日、和歌山県田辺市本宮町で)
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社で18日、来年への願いを込めた恒例の大筆書きがあった。九鬼家隆宮司(65)が旧社地・大斎原(おおゆのはら)で「今」という一文字を豪快に書き上げた。
今年で14回目となる取り組み。九鬼宮司は、白装束姿で大斎原に設けた会場に登場。広げられた2・9メートル四方の白い布に、長さ約1・3メートルの大筆を使って一文字を一気に書いた。大社が大斎原から今の場所に移ってから来年で130年を迎えることから、「正遷座百参拾年」という文字も書き添えた。
九鬼宮司は「昨年、今年と2年間、コロナ禍で多くの方が苦しむ中で、新たな一年を迎えようとしている。過去と未来をつなぐのは『今』。今、この瞬間を大切にしながら、皆さんに新しい一年を過ごしてほしいという思いを込めた」と話した。
この書は近く、社務所前に掲げるという。
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