特製おでんの入った鍋を前に「カンパ～イ」とジョッキを傾ける人たち

　熱々のおでんやお酒が車内で味わえる「おでんしゃ」の運行が10日から、豊橋市の市内線で始まる。今年も来年2月末まで期間限定で走る。 　豊橋鉄道(豊橋市)が運行している市内電車(市電)に登場し、夏に好評の「ビール電車」の冬バージョンとして2007(平成19)年から走り、豊橋の風物詩に定着している。 　7日夜には試乗会があり、関係者が乗車。赤ちょうちんが風情を醸し出す中、豊橋名産・ヤマサちくわ特製おでんの入った鍋と生ビール(飲み放題)、おつまみ弁当を味わいながら、駅前電停から運動公園前まで往復約1時間20分の宴を満喫した。 　特別企画として、携帯ゲーム機のゲームソフトとコラボし、全便で実施される「じゃんけん大会」の賞品に「クレヨンしんちゃんグッズ」を用意している。 　来年2月28日(12月29日から来年1月4日を除く)まで運行。夜は毎日1便で午後6時25分に豊橋駅前を出発する。水・土・日曜、祝日は昼便も運行し、午前11時57分の出発。 　料金は1人3900円。貸切1便(定員28人)は10万3000円。全便予約制で、年内はほぼいっぱいとなっている。1・2月分は29日から予約(専用電話0532・53・2135、午前9時から午後5時)を受け付ける。