鶴岡「出羽ハイヤー」が飲食店とタッグ組み テークアウトメニュー届けます 県内初の試み 鶴岡市中心部網羅
運輸局の貨物自動車運送事業の許可を取得している鶴岡市新形町の出羽ハイヤー(松本元朝社長)は、飲食店のテークアウトメニューを届けるサービス「Rush Eats(ラッシュイーツ)」を始めた。タクシーで飲食物を配達するのは県内では初めて。松本社長は「今後、加盟店舗数を増やし将来的にはタクシー事業の一つとして軌道に乗せていければ」と話している。

タクシーデリバリーを県内で初めて導入した出羽ハイヤー取締役の柿崎裕役員(右)と希世舎の須藤社長
全国でデリバリーのアプリ事業などを展開する「出前館」(本部・東京)と加盟店舗の営業活動や端末システムをサポートしている「希世舎(きせいしゃ)」(本社・仙台市)、さらに加盟店舗の「鶴岡スエヒロ食堂」(鶴岡市末広町)、「ピザカルボ鶴岡美咲店」(鶴岡市美咲町)とタッグを組んだ形。「出前館」のアプリ(スマートフォンやパソコン画面)からスエヒロ食堂とピザカルボ鶴岡美咲店の好きなメニューを注文すると両店舗のタブレットにつながる。注文を確認した後、調理し、出来たてのメニューを出羽ハイヤーのドライバーが利用客のところまで届けるというシステムだ。
配達エリアはほぼ鶴岡市の中心部を網羅している。注文メニューとは別に配送料金を利用者が支払う。現金またはクレジットカードでもOK。今のところ、鶴岡市内でこのシステムに加盟している飲食店は2店舗だけだが、今後、希世舎のスタッフが店舗を増やしていく予定だ。
希世舎の須藤航平社長は「加盟店舗は寿司屋、ファミリーレストラン、ラーメン店、パン屋、居酒屋など基本的にテークアウトがOKであれば大丈夫」と話す。コロナ禍の中、定着してきている「家飲み」やホームパーティーの重要増を見込む。出羽ハイヤーでは今後、利用状況を見ながら保有しているタクシードライバーにタブレットを持たせることも視野に入れている。
松本社長は「タクシー業の新たなサービスとして今年6月から希世舎さんと導入準備を進めてきた。まだスタートしたばかりでPRが必要。コロナ禍による生活スタイルの変化に対応していきたい」と語った。
店舗加盟に関する問い合わせは希世舎=電022(226)7515=へ。
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