全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

木賊君(苫小牧泉野小6年)「防災士」合格 災害から祖父の命守りたい

苫小牧泉野小学校6年の木賊(とくさ)輪人君(12)が今月、地域防災のリーダーとして啓発活動などに取り組む「防災士」の試験に合格した。資格取得を志したのは、災害から祖父の命を守るため。小学生の合格者は珍しく、「まさか受かるとは」と本人も驚いている。

合格通知書を手にする木賊君

 もともと防災への関心は高かったが、胆振東部地震を機に「より深く考えるようになった」という木賊君。今夏、道が公表した巨大地震発生時の太平洋沿岸の津波浸水想定で、母方の祖父・直義さん(70)宅周辺が1メートルほどの津波被害が予測されるエリアにあることが分かり、危機感を強めた。

 直義さんは自ら設計し、強い愛着を持つ家から「何があっても逃げない」と木賊君の心配に耳を貸さなかったといい、「おじいちゃんの命を守るため、説得力ある説明をするにはどうすればよいか考えて受験を申し込んだ」と語る。

 父・弘明さん(41)も熱心にテキストを読んだり、模擬試験問題を解いたりするわが子の姿に成長を感じ、背中を押した。

 木賊君は10月30、31両日、札幌市教育文化会館で行われた研修会に参加。小学生の参加者は木賊君一人で、「最初は緊張したが、講義内容が身近な話になるにつれて理解が深まっていった」と振り返る。

 試験は31日の研修会後にあり、「手応えはなかった」が、今月10日に合格通知が届いた。祖父に合格を伝えると「何とも言えない顔をしながらも、すごく褒めてくれた」と笑顔。弘明さんも大喜びで「非常持ち出し袋の中身や家具の固定など、わが家の防災は全て信頼して任せている」と話す。

 認定書は12月下旬に届く予定。木賊君は「まずは同年代に知識を広め、一人でも災害の被害者を減らしたい」と意気込んでいる。

 防災士は、日常生活のさまざまな場面で防災力を高める知識を有する人に与えられる資格。2003年から日本防災士機構が認証している。合格率は20年度で87%と高めだが同機構によると、12歳以下の合格者はこれまでに69人で、担当者は「(合格は)めったにないすごいこと」としている。

関連記事

宇部日報社

市長賞に花園自治会、春の花壇コンクール、特別賞や最優秀賞決まる【宇部】

 宇部市春の花壇コンクールの受賞団体が決まり、最高賞の市長賞には東岐波の国道190号沿いの花壇を彩った花園自治会(伊藤昌洋会長)が輝いた。市、市ガーデンシティ緑化運動推進委員会(会長・篠﨑圭二市...

紀伊民報社

南高梅が不作 平年の3割弱 梅の着果調査

 JAや日高振興局などでつくる「日高果樹技術者協議会」は19日、和歌山県の御坊・日高の4市町で実施した本年産南高梅の着果調査結果を発表した。主産地であるみなべ町と印南町の着果数は、過去10年平均...

苫小牧市ロゴマーク制定記念 22日に切手シート発売

日本郵便北海道支社は22日から、苫小牧市のロゴマーク制定を記念したオリジナルフレーム切手の販売を始める。84円切手10枚から成るシートで1枚は市のロゴマーク、残り9枚はとまチョップが樽前山山頂に登...

荘内日報社

龍神様とご縁を結ぶ 善寳寺 「辰歳御縁年記念企画」始まる

 鶴岡市下川の龍澤山善寳寺で12年に1度の「辰歳(たつどし)御縁年記念企画」が始まった。本堂で祈祷を受けた後、奥の院・龍王殿を拝観し「龍神様」とご縁を結ぶ。このほか国の重要文化財に指定されている絵画「...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク