仕事はバランスボールで 市長も導入、健康づくりへ
バランスボールに座って記者会見する真砂充敏市長(24日、田辺市役所で)
執務は姿勢を正して―。和歌山県田辺市の真砂充敏市長をはじめ幹部職員らが最近、事務椅子の代わりにバランスボールに座って仕事をしている。腰痛改善など職員の健康づくりが目的で、自費で購入した十数人がモデル的に体験。効果を確かめた上で、庁内に取り組みを広げたいという。
24日、市役所であった真砂市長の定例会見。会場となった会議室には、直径65センチの丸いバランスボールが置かれていた。
今月から執務中に取り入れているという真砂市長は「姿勢が良くなったことを実感している」と笑顔。ボールに座ったまま会見に臨んだ。
発案した西貴弘総務部長によると、導入のきっかけは、長時間のデスクワークで腰痛に苦しむ職員が多いこと。対策を検討していたところ、国の会議で職場の事務椅子にバランスボールを取り入れている民間企業の事例が紹介されていることを知った。
揺れ動くバランスボールに座ると自然と背筋が伸び、腹筋に力が入る。体幹が強化され、腰痛や肩こりの改善にも役立つという。
今のところ、市長室や副市長室など庁内12カ所に設置している。今後、体験者の声を集めた上で、本格的に導入するか決めたいとしている。その際も、バランスボールは職員が自費で購入する形にする。
市は「職員の健康増進は、市民サービスの向上につながる。市民の皆さまにご理解いただければ」としている。
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