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宇部日報社

秋の収穫に感謝する東岐波の伝統行事「亥の子つき」

亥の子歌に合わせて地面をたたく子どもたち(旧丸尾魚市場前の広場で)

 秋の収穫に感謝する東岐波の伝統行事「亥(い)の子つき」が23日、同地区一帯で行われた。地元の小学生と保護者合わせて14人が参加。数え歌に合わせ、わらぼてを地面にたたきつけながら地域を巡り、来季の豊作を願った。     長年途絶えていた亥の子行事を住民有志の尽力で1978年に復活させ、以降はふるさと運動実行委員会(伊藤俊雄会長)のメンバーらが中心となって開催し、初冬の風物詩として定着している。21日には、児童たちが老人会の会員と一緒に「わらぼて」作りに挑戦。稲わらを縄で縛り、長さ70センチのこん棒状に仕上げた。     参加者は、夕方になると旧丸尾魚市場前の広場に集合。行事の由来について説明を受けた後、列を整えて出発した。数え歌は、森蓮太朗君(東岐波小6年)が担当。「一には京都の清水さまよ、よーいとーこなー」と元気に歌い、テンポよくわらぼてを打ち付けた。     森君は「2歳の時から欠かさず参加している。少年野球の交流試合終了後に急いで駆け付けた。1年ぶりだったけど、上手に歌えたと思う」と笑顔を見せた。

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